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作家養成ML
 闘病生活……その(113)

 さてと、こんな風にのんびり過ごしていた豚猫でしたが。
 一応、高校受験の荒波には揉まれた訳でして。
 なんとか、志望校には合格しました。
 そしたら、早速、その鶴岡の某進学校の音楽部から、合格おめでとうの葉書に、入部のお誘いを書いたものが来ました。
 ちょっと嬉しかったです。
 でも、あくまでもバアサマの魅力に惹かれていた豚猫は、某進学校の音楽部に入る決心はついていませんでした。
 ところが、入学式も終わり、教室に戻り、帰り支度をしたときのことです。
 いきなり、豚猫の教室にK先輩が顔を出しました。
 中学校のクリスマスパーティーなどで顔を知っていた先輩です。
「おい、豚猫君、音楽部に入るだろう。一緒に行こう」
 と、強引に腕を掴まれて、音楽室まで引っ張って行かれました。
 まあ、ほとんど拉致された状態ですね。
 音楽室に入ると、既に先輩たちが椅子を並べて腰掛けていました。
 目の前に、かなり可愛い女子の先輩が数人並んでいました。
 彼女たちに目を引かれているうちに、もうK先輩が、豚猫を紹介していました。
「新入部員の豚猫君だ。みんなよろしく」
 豚猫の意志なんてお構いなしです。
 すると、目の前、アルトの可愛い、目のパチッとした先輩が聞きました。
「パートはなんですか」
「テノールです」
 おお、というどよめき。
 次いで、盛大な拍手がありました。
 何処の合唱団でもそうでしょうが、テノールは不足だったんですね。
 こうして、あっという間に、豚猫は某進学校の音楽部に入部していました。

       ※

 初めて当ブログにいらっしゃった方は、まずあらすじをお読みください。
 今日は平成十二年頃のことを書いています。

       ※

 さて、作家になりたい豚猫でした。
 ところが、新人賞はなかなか受かりません。
 新しい新人賞に応募するにも、応募してから発表までが長い。
 ちょっと効率が悪いんですね。(´・∀・`)へー

 しかも、このまま我流で書いて応募し続けても、いつ受かるか分かりません
 ちょうどそんな時です。
 ずっと購読していた「公募ガイド」に、若桜木虔先生という、中堅作家の「作家養成講座」というページがありました。( ・`д・´)

 その講座で、ネタとして新人賞などへの応募原稿で落選したものを募集し始めたんです。
 その応募原稿を、若桜木虔先生が読んで、欠点などを指摘してくれるというんですね。
 その上で、どう書いたらいいかアドバイスしてくれるというんです
 これは、ラッキーと思いました。ヽ(゚∀゚*)

 そこで、SF新人賞に応募した作品と、ホラー小説大賞に応募した「笑う大黒」を、一ヶ月ごと前後させて送ってみたんです。
 そうしたら、評価はどちらも似たようなものでした。
 要するに、後半は面白いが前半の展開が遅い、というんですね。( ´ー`)y─┛~~

 一応、SF新人賞の方はインパクトのある事件が最初に起こるんですが。
 「笑う大黒」の方は、印象的な事件が起こる前に導入部が長いんです。
 その辺を指摘されて、もっと前半のスピードを上げろ、と指摘されたんです。
 一応、なるほどなあ、と思いました。(´~`ヾ)

 良く、ミステリーなんかで、最初に死体を転がしておけ、って言われます。
 豚猫が好きなクラシック音楽でも、ストラヴィンスキーが、若手の作曲家に、
「とにかく最初はフォルテfで聴衆を驚かせろ」
 とアドバイスした話が知られています。( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー

 でも、前にスティーブン・キングの話をしたときに書いたと思いますが、豚猫は、おもむろに導入部があってゆったりと作品世界に引き込んでいく小説が好きなんですよね
 高校生の頃、いわゆる「世界文学」を乱読したのも関係あるかも知れません。
 バルザックだの、トーマス・マンだの、みんな展開は決して早くありませんからね。
ヽ(´(・)`)ノ

 でもまあ、とにかく講評をしてもらったので、お礼の手紙を書きました。
 そしたら、これからはメールでいいから、というのでメールアドレスを書いた手紙が来ました。
 それで、メールでもお礼を書きました。( ̄~ ̄)ξ

 で、ちょっと悩んでいたんですよね。
 確かに、豚猫が好きな小松左京なんかも、多くの作品で冒頭に魅力的な謎をぶつけてきます。
 そういう作品の魅力は分かります。
 でも、筆力でゆったりと作品世界に引き込んでいく書き方には、やはり憧れます。
(*’ω’*)

 そんな風に悩んでいたときです。
 いきなり若桜木虔先生からメールが来たんです
 今、若桜木虔先生は、作家志望の弟子たちとメーリングリストをやっている。
 豚猫さんも、そこそこ書けるようだから、このメーリングリストに入らないか、と言うお誘いのメールです。(^◇^)/

 良く読んでみると、場合によっては出版社の紹介もしてくれると言うんですね
 これはお得です。
 早速返事を書いて、メーリングリストに登録しました。ヽ(゚∀゚*)
 そのお弟子さんたちは、三十人ぐらいいるようでした。
 どうも、その時には男性は豚猫ぐらいで、ほとんどが中年の女性のようでした。

 メーリングリストに入って、早速仕事の話が来ました
 河出書房だったでしょうか、ちょっと記憶があやふやですが。
 それまで、ミステリーと無関係だった大手の出版社が、新しくミステリーの叢書を立ち上げるというんです。
 で、誰かミステリーを書ける人は手を挙げろというんですね。!Σ(゜∀゜)

 豚猫も、一応伝奇的な要素を持った本格推理の腹案を持っていましたから、早速手を挙げました。σ(゚∀゚ オレ!!
 一応、得意分野の、インド神話のカーリー女神を素材としたミステリーです。
 そうしたら、若桜木虔先生から、一応プロットをあげてみろ、という指示がきました。

 そこで、かなり長いプロットを書いてメールで送りました。
 そしたら、速いんですね。
 早速編集者と打ち合わせて、そのプロットでいいから作品を書いてみろ、という指示が来たんです。b(⌒o⌒)d

 ただし、一応まとまった分量が書けたら、メールに添付して送るように、という指示でした。
 それを、若桜木虔先生が添削して返して寄越す。
 それを参考にして、また書き直して再送信する。
 そういう作業をするんだ、という話でした。(*´ー`)y-~

 取りあえず、作家デビューへの道が開けた。
 当時はそう思いました。
 で、一生懸命、第一章を書いて送りました。(`・ω・´)
 さて、結果はどうなるでしょうか。

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by butanekosama | 2006-06-10 14:48 | 闘病記


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